不動産会社と言えば、「千三つ(せんみつ)」と言われるように、何かと良くない噂が多い業界です。
これから不動産の売買をする方であれば、悪徳な不動産会社に騙されないか不安を感じている方も多いでしょう。
実際、今では、昔ほど悪質な不動産会社は多くありませんが、それでも強引な営業手法など顧客にとってマイナスな取引をしている会社は少なからず存在します。
人生で何度とない不動産取引ですので、いざと言う時は、信頼できる不動産会社にお願いしたいところ。
そこで今回は、これから不動産取引の予定がある方に向けて悪徳不動産会社の見極め方を紹介します。
悪質な不動産会社にありがちなトラブル事例なども紹介するのでぜひ参考にしてください。
悪徳不動産会社にありがちなトラブル事例3選
まず、悪徳不動産会社にありがちなトラブル事例を3つ紹介します。
実際に、不動産会社と取引をする際によくある話なので、同じトラブルに巻き込まれないよう参考にしてください。
契約するまで帰らせてくれない?強引かつ悪質な営業手法の例
特定の不動産会社と言うよりは、一部の営業マンによって、「契約します」と言うまで帰らせてくれずに口論になったと言うトラブルはよくあります。
中には、「はじめは笑顔で優しく接してくれたのに、契約できないと言った瞬間に豹変した」なんてことも。
強引な営業手法は、宅建業法違反に該当するため、行政からの処分対象となります。
契約内容が明らかに顧客不利である例
契約内容もトラブルになる大きなポイントです。
「瑕疵担保責任が勝手に免責になっている」、「融資特約でキャンセルが出来ない」、「違約金が法外に高く設定されている」等々。
コンプライアンスに厳しい現在では、あまり多くないですが、説明を受けていないのに勝手に契約内容に盛り込まれていると言ったケースが稀に存在します。
相場とかけ離れた金額で契約してしまった例
顧客にうそをついて相場からかけ離れた金額で契約に持ち込んでトラブルになるケースもあります。
「顧客の損得なんて関係ない」と考える不動産会社は、できるだけ高額な物件を顧客に進めようとします。
不動産会社にすべてお任せした結果、顧客側が損をしてしまうケースは多いです。
悪徳不動産会社の調べ方って?
悪質な不動産会社はたびたびニュースになりますが、情報社会である現在、悪質な会社を調べる方法があります。
依頼しようとしている会社が該当していないかチェックした上で取引することがトラブル防止に有効です。
インターネットで社名を検索する
インターネットで会社名を検索すると過去にニュースになった事件が出てくる可能性があります。
営業違反や不正、社内トラブルなどインターネットで出てきた場合は、かなり大きな問題となった証拠です。
専門のサイトで過去に処分の履歴がある不動産会社を検索する
処分履歴がある不動産会社を簡単に検索できる専門サイトも存在します。
・https://www.mlit.go.jp/nega-inf/takken/index.html
都道府県知事が宅建業者に行った処分などをチェックできます。
処分の年月日や種類、違反内容の確認をすることができます。
・https://www.mlit.go.jp/nega-inf/
国土交通大臣や各地方整備局長などが宅建業者に行った処分などが確認できます。
こちらも処分の年月日や種類、違反内容を調べることができます。
悪徳不動産会社を見極めるポイント3選
最後に悪徳な不動産会社を見極めるポイントを3つ紹介します。
不動産会社でも顧客志向な優良企業はたくさん存在するので、以下を参考に会社選びを失敗しないようにしましょう。
営業手法
まずは、営業手法です。
取引は、すべて人間同士で行うので、そこの関係性がうまくできない営業手法の会社は、すぐに変えるべきです。
仮に、取引をしても十中八九、納得のいく取引にはなりません。
契約をすぐに終わらそうとする
契約をすぐに終わらそうとする会社も要注意です。
不動産取引の契約内容は、売主と買主の双方が必ず納得しなければ成立しません。
「契約まで進んでいて今更キャンセルなんて」と思うかも知れませんが、取引後の後悔は一生物です。
契約内容の説明に納得がいかない状態で、取引をしてしまうのは、絶対にやめましょう。
インターネット上の口コミ
インターネット上の口コミもチェックするのがおすすめです。
もちろんすべての口コミが信用できる訳ではありませんが、あまりに悪評の多い会社は、それが実状であるケースもあります。
ある程度の自己判断が必要な部分ですが、ネット上の口コミも要チェックです。
従業員の離職率
最後に、従業員の離職率が高い会社は、サービスの質が低い傾向にあります。
未上場の会社であれば、調べようがありませんが、転職サイトの口コミを参考にするのもよい方法です。
不動産会社は、基本的にサービス業なので従業員満足度が低い会社は、それが接客に現れるケースが多いので注意しましょう。
まとめ
今回は、悪徳不動産会社の見極め方をテーマに解説しました。
まず大前提として不動産会社は、選び方を間違えなければ、良い会社はたくさん存在します。
あくまで人が行うサービスですので、営業マンによると言う点も理解しておきましょう。
人生で何度とない取引だけに今回の内容を参考にして、ぜひ不動産会社選びに活かしてほしいと思います。