相続した実家(ゴミ屋敷、遺品整理)を高く売る方法

家を高く売るコツ

遠方に住んでいた親族が亡くなった際に、故人の家を相続したものの、その家の使い方に困っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?さその上、相続した建物がゴミ屋敷の場合、事態はさらに深刻です。

故人の家がゴミ屋敷になることは珍しくなく、そのような問題は年々増加しています。建物内に大量のゴミが溜まっていると、住むどころか貸すことも難しくなります。

このように、所有している物件がゴミ屋敷になってしまった場合、どうやって売れば良いか、頭の痛い問題です。そこでこの記事では、ゴミ屋敷を売却したい方のために、売却方法や手続きについて詳しく解説します。

ゴミ屋敷とはどんな物件?

ゴミ屋敷とは、建物の内外に大量のゴミがたまっている家のことです。ゴミ屋敷は、悪臭や害虫、汚れなどで不衛生なことが多く、近隣住民からのクレームも珍しくありません。そのため、自治体が住民にゴミの撤去を求めるケースがあります。

しかし、ごみ屋敷の住民の多くは、ごみの種類の区別がつかないことからごみを捨てることができないため、結果的にゴミ屋敷化しているケースが多く、簡単に解決できないケースが多く見られます。そしてその結果、ゴミ屋敷が放置されることになるのです。

放置すると建物に深刻なダメージを与える可能性も

ゴミ屋敷を放置すると害虫や害虫が発生し、不衛生になります。また、長期間放置して害虫や害獣が増えると、家屋に損害を与える恐れがあります。

また、溜まったゴミや家の外に飛び散ったゴミから発せられる悪臭は、地域に迷惑をかける可能性があります。

前述のように、ゴミ屋敷の所有者が片付けられないケースが多いです。 しかし、ゴミ屋敷をそのままにしておくことは、所有者にとって多くの不利益をもたらします。

所有し続ければ固定資産税がかかり続ける

ゴミ屋敷であろうがなかろうが、所有している不動産には固定資産税がかかります。空き家を放置すると、賃貸なら家賃、持ち家なら固定資産税がかかります。

したがって、不要なゴミ屋敷はできるだけ早く売却した方が良いでしょう。

ゴミ屋敷、遺産整理対象の物件を売却する3つの方法

相続したゴミ屋敷ですが、どうやって売却すれば良いのでしょうか?大きく分けて「仲介」「業者買取」「更地にして売却」の3つの方法があります。

それぞれを詳しく説明しましょう。

仲介による売却方法

「仲介」とは、業者を介して、購入希望者に売却する方法です。主に物件に住むことを考えている個人が買主となるケースがあるため、相場に近い金額での売却が期待できます。

ただし、不動産会社に支払う仲介手数料が必要です。また飼い主をイチから探さなければならないため、売れるまで長い期間を必要とすることがあります。また、当然ですが、ゴミや修繕をしなければ売却は困難です。

業者買取

「業者買取」とは、不動産業者に家を購入してもらう方法です。この場合、「仲介」に比べ比較的早く売却が可能です。業者買取のメリットは、売却までスピーディーに終わることと言えます。

また、ゴミ屋敷であっても買取してくれる業者がいるので、ゴミを片付ける必要がありません。買い手を探す必要がないので、手間をかけずに売却したい場合は業者買取が適しています。

ただし、業者買取の場合は仲介よりも売却価格が安くなります。業者購入の場合、業者側が販売する際のマージンを考え、その分安価に買取することになりますので、致し方ない部分があります。

業者買取の相場は、相場(仲介の場合は売却価格)の60%~70%と言われています。当然ですがゴミ屋敷の状態で売却した場合、ゴミの撤去費用や建物の修繕費はこちらから差し引かれます。

更地にして売却

建物を解体し、更地で売却する方法もあります。建物を解体する場合、解体業者にゴミの処理を依頼するのが一般的です。

ゴミ屋敷から出るゴミや不用品は「一般廃棄物」、建物の解体工事で出る廃材やがれきは「産業廃棄物」に分類されます。廃棄物はその種類毎で許可が異なることから、解体請負業者の中には一般廃棄物を処分する免許を持っておらず、ゴミ処分ができないケースもあるため、あらかじめ確認しましょう。

ゴミ屋敷を高く売る際のポイント

ゴミ屋敷を高く売るにはどうしたら良いでしょうか?主なポイントとして、ゴミ処分とリフォームについて解説しましょう。

ゴミは処分した方が良い

ゴミを処分してから不動産会社に買い取ってもらうことを考える方もいらっしゃるでしょうが、これは買取価格に影響するのでしょうか?

実はゴミの処分には時間とお金がかかりますが、ゴミがある場合よりも不動産会社が買い取ってくれるというメリットがあります。ただ、ゴミを処分することで買取価格がアップはあまり期待しない方が良いでしょう。あくまでの建物の状態、つまりきれいかどうかがポイントであり、ゴミは片付けてあることが前提である、と考えた方が良いでしょう。

リフォームはしなくてもOK

次にゴミ屋敷を修理やリフォームした上で、仲介業者を通じて売却することを考える人もいらっしゃるでしょう。こちらは効果があるのでしょうか?実はこちらもあまり効果はなさそうです。

リフォームしてもゴミ屋敷だった過去を消すことはできませんし、仲介して売却できる保証はないからです。そのため、リフォームの費用や手間を考えると、この方法はあまりおすすめできません。

一方、不動産会社に買い取ってもらうと、状態によって不動産会社がリノベーションしますので、汚れたままでも売却は可能です。

まとめ

全国的に問題となっているゴミ屋敷は、通常の物件に比べて売却は極めて難しいと言えるでしょう。しかし、ゴミ屋敷でもポイントさえ押さえれば売却することは可能です。

特に、訳あり物件の買取専門業者であれば、自社の販路で売却が難しい物件を販売できるため、高額買取が期待できます。ゴミ屋敷をお持ちの方は、この機会に売却を検討してみてはいかがでしょうか。